久山の魅力の発掘と発信
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朝夕は幾分涼しく過ごしやすくなってきましたが、日中の暑さはまだまだ続きそうです。レスポアールの近くの田んぼでは、少し実のつき始めた青々とした稲に、稲刈り後の10月に開催される案山子祭りに向けてさらなる実りを促すように、力強い日差しが降り注いでいます。久山町は、これまで急速な開発を抑制してきたこともあり、近隣の町では少なくなってきた山裾からの田園風景や豊かな自然が残されています。また、町内のあちこちに、町の人々が大切に守り続けてきた昔ながらのお宮や祠が、それぞれの季節ごとの装いで訪れた人々を癒してくれます。町内の多くの人々は、これらは日常であり特に自慢したり、有難がることでもないこととして暮らしているようですが、町外の方々には大きな魅力として捉えられているようです。
先日、天照大神の伊野皇大神宮、神功皇后の斎宮(いつきのみや)、菊里媛(くくりひめ)の白山神社という町内にある三つの女性の神様を祭る神社を巡り、そのいわれや歴史を学ぶとともに久山の自然散策を楽しむ催しを、教育委員会と歴史勉強会の皆様のご協力のもと実施しましたが、80人程の参加者の大半が町外からの参加者でした。そして、そろって久山の歴史と自然の素晴らしさを堪能できたことを喜んでおられました。当然、訪れる人々の非日常としての感覚とそこで暮らす人々の日常としての感覚は異なるものがあると思います。ただ、何時でもふんだんにあることが当たり前と思っていた、おいしくてきれいな水や空気も油断すると失ってしまうことがあるように、日常にある大切なものも、時には非日常の視点で眺めたり、訪問者の意見を参考にすることが必要なようです。そのことを通して、改めて当たり前と思っていたものの大切さを再認識することができたり、さらに、日常の視点では気づきにくいことに気づいたり、新たな魅力やすばらしさを発見することもあります。
レスポアールが4月と7月に発行した季刊誌「Hisayama no jikan」が話題になっています。西日本新聞(8月16日朝刊)「久山町紹介おしゃれ冊子~編集スタッフPRに手応え~」朝日新聞(8月24日朝刊)「久山の魅力我ら発信~自然・店…会議重ね話題発掘~」と大きく取り上げていただきました。この冊子は、レスポアールが施設における学習・文化事業の情報だけでなく文化交流センターとしてより広くまちの情報発信を目指して、町の内外に配布しているものです。編集スタッフは、町、教育委員会、商工会、レスポの職員とデザインを担当する住民有志です。久山の魅力を町の内外に広く発信する為に、冊子そのものを魅力あるものにしようと知恵を出し合ったことが実を結んだのだと思います。先日はTNCの番組「ももち浜ストア」が編集会議の様子や季刊誌で紹介したお店や施設の取材に来られました。9月4日(火)朝に放送予定です。編集スタッフの皆様とともに、心新たに、久山の魅力の発掘と発信に努めたいと思います。季刊誌「Hisayama no jikan」はレスポアールの情報コーナーにあります。

久山町文化交流センター
センター長兼図書館長 太田隆晴