一年の計は元旦にあり
戌

新年あけましておめでとうございます。旧年中は利用者の皆様はじめ、関係機関団体の皆様には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。本年もどうぞレスポアール久山をご利用下さいますようよろしくお願い申し上げます。
平成30年(2018年)の今年は、日本が鎖国を解き、西洋文明を取り入れ近代国家を目指した1868年の明治維新から丁度150年目にあたります。NHKの大河ドラマでは明治維新の功労者の一人西郷隆盛の波乱万丈の生涯を描く林真理子原作・中園ミホ脚本の「西郷(せご)どん」が始まります。西郷フアンの一人としてとても楽しみにしています。この時代を振り返る時、新しい時代づくりのために奔走した当時の人々の若さと情熱にはいつも驚かされます。明治維新の年の年齢は、西郷40歳、大久保利通38歳、勝海舟45歳、坂本龍馬(前年31歳で死去)吉田松陰(維新9年前29歳で死去)です。後に初代内閣総理大臣になる伊藤博文は27歳。また、慶應義塾を創設するなど日本が近代国家へ成長するために教育者、学者として活躍した福沢諭吉は33歳です。彼らをはじめとする若い人々の国家や社会についての熱い思いが今日の日本の基礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。人生100年の今日の視点で人生50年時代の人々の年齢を云々しても仕方ないかもしれませんが、今日の若い人々にも、もっと活躍できる機会を提供してもいいのではないかという気がしてなりません。
「一年の計は元旦にあり」といわれます。この言葉の由来としては、中国の伝統的な行事やしきたりなどを解説した「月令広義」という明代の本にある「一日の計は晨(あした)にあり、一年の計は春にあり、一生の計は勤にあり、一家の計は身にあり」からという説と、もう一つが戦国時代の武将毛利元就が子どもへの手紙に書いた「一年の計は春にあり、一月の計は朔(ついたち)にあり、一日の計は鶏鳴にあり」によるという説の二つがあるそうです。私は由来までは知りませんでしたが、この言葉は正月を迎えるたびに思い出す言葉の一つです。「計」という字を「合計」の意味にとらえ「元旦の行いが一年を左右する。」と考えている人も多いようですが、ここにおける「計」は「はかりごと・計画」のことで「年の初めの日に、その年の目標(計画)をしっかりと立てて一年を有意義に過ごしましょう。」という意味です。
レスポアール久山における「一年の計(今年の目標)」は、新しい住民の皆様やこれまでレスポアールを利用する機会がなかった若い方々への周知と取り組みの充実です。久山町においても少しずつ住宅開発が進み、子育て世代の若い住民の方々が増えてきています。これらの人々の中には、まだレスポアールや町民図書館を利用したことがない方も多いようです。すでにレスポアールを拠点に活動されておられる方々とこれまでレスポアールをご利用いただけていなかった皆様にもご参加いただき、ともに新しい夢と希望を育んでいきたいと思います。

久山町文化交流センター
センター長兼図書館長 太田隆晴