大切な人に本を贈ってみませんか
図書館2

久山では満開の桜が道行く人々の目を楽しませてくれています。温かい日が続いていることもあり、心が浮き立ちます。新しい年度、新しい職場・学校、学年の始まりです。レスポアール久山・久山町民図書館も新体制になって4年目を迎えます。本年度も多くの町民の皆様に喜んでご利用いただけるようスタッフ一同気持ちを新たに業務に取り組んでまいります。
お陰様で、新体制以降、ホールや学習施設の利用者数は、大幅に増えてまいりましたが、町民図書館の利用者数、貸出冊数は、今一つ伸び悩んでいます。近年、全国的に本離れ、読書離れが進んでいることが指摘されています。久山町民図書館においても例外ではありません。全国的な傾向だと諦め、手をこまねいていても始まりませんが、各地の図書館における様々な取り組みも、参考になるような特段の効果を上げるまでには至ってないようです。本を読む楽しさ、ときめき、私たちの心の成長に読書が大切な役割を果たすこと、本が日々の暮らし、社会の発展に欠かせないものであるという基本的なことを引き続き発信していきたいと思います。
女性から男性にチョコレートを贈るヴァレンタインデー(2月14日)が今日の日本の社会に定着したのは、1970年代後半(昭和50年)頃といわれています。日本では旅行や出張でよその土地に行くとお土産を求め、旅行から帰ってから、ご近所や職場の仲間に配ることはよく行われていますが、男女間で贈り物をし合うという習慣はあまりなかったようです。今ではヴァレンタインデーはすっかり2月の風物詩となってきました。さらに、1か月後の3月14日にヴァレンタインデーでいただいたチョコレートのお返しとして、男性がマシュマロなどを女性に贈るという「ホワイトデー」も定着してきました。洋菓子の食品メーカー「不二家」や「鶴乃子」で有名な福岡市の老舗菓子店「石村萬盛堂」が始めたという説があるようです。それぞれの業界が力を合わせ、新たな風習を生み出すことに成功した好例だと思います。
4月23日は子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めるために制定された「子ども読書の日」です。この日は、「世界本の日」ともなっています。スペインのバルセロナを州都とするカタルーニャ地方では、王女を救った伝説の騎士サン・ジョルディが殉教したこの日を「サン・ジョルディの日」として、男性から女性にバラの花を女性から男性に「本」を贈る習慣があるそうです。
日本でも、出版社、書店等本に関わる業界の皆さんが協力して、「大切な人(子ども)に本を贈る日」キャンペーンを展開してみてはいかがでしょうか。ただ、チョコレートなどのお菓子と違ってどんな本を贈ればよいのか迷われることも多いかと思います。その時は、どうぞ図書館にお越しください。図書館では、本に関する専門職員「司書」がいつでも、皆さんの「本選び」のお手伝いをいたします。あなたも大切な人に「本」を贈ってみませんか。

久山町文化交流センター
センター長兼図書館長 太田隆晴