紫陽花
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梅雨の季節になりました。晴れた日にも雨の中でも、泰然と涼しげに咲く紫陽花の花がこの季節には、よく似合います。久山でも町のあちこちの道路沿いに、紫や白、ピンクに色づいた紫陽花が道行く人の目を楽しませています。紫陽花と書いてアジサイと呼ぶこの花の原産地は日本だそうで、今日よく見かける丸い手毬のように咲く紫陽花はヨーロッパで品種改良され逆輸入されたものだそうです。「アジサイ」という呼び名から欧米の花に「紫陽花」という漢字を充てたのだと思っていましたが、実はこれは万葉集にも出ている日本における昔からの呼び方で、漢字表記の「紫陽花」は唐時代の詩人が別の花に使ったものを平安時代の日本の学者が誤って使ったことから広まったそうです。ただ紫陽花という漢字表記はまさにこの花のためにあるように思われます。

昨年は、停滞した梅雨前線に向かって、発達した雨雲が次々と押し寄せる線状降水帯の発生による記録的な大雨が、北部九州に大きな被害をもたらしました。今年、北部九州より一足先に梅雨入りした沖縄地方では、ほとんど雨が降らず農作物の被害が心配されています。降りすぎても降らなくても私たちの暮らしに大きな影響を与える雨です。自然災害から人命を守り、暮らしへの影響を最小限にとどめるための様々な工夫や努力を続けている私たちですが、大自然の前に何とも言えない無力感を味わわされることも少なくありません。

自然を制御することはできませんが、自らの心身をより良い状態に維持することは一人ひとりにできる大切な努めの一つです。超高齢化社会といわれる今日、そのことはますます重要になってきました。厚生労働省の調べでは、昨年平成29年度時点で全国の100歳以上の高齢者は6万7千人を超え、さらに今後も増え続け20年後には50万人を超えるとの予測が出されています。全国の人口構成比とほぼ同じといわれる久山町にとっても超高齢化問題は喫緊の課題です。レスポアール久山・町民図書館も学習・文化の面で高齢者が元気に明るく過ごせるまちづくりに貢献できるよう様々な事業に取り組んでまいります。

レスポアール久山塾の第1回は、町民の健康管理に成果を上げているばかりでなく世界における健康増進の取り組みにとって貴重なデータを与え続けている久山町ヘルスC&Cセンターの所長で九州大学医学部名誉教授の清原裕先生に「生活習慣病の予防」と題して久山における研究の歩みを基に日々の暮らしと健康について分かり易くお話しいただきます。2回目以降も落語や音楽など様々な観点から「健康」について楽しく学びます。6月16日(土)には女性の神様を祀る3つの久山の神社を巡るスタンプラリーを実施します。雨の日はつい外出が億劫になりがちですが健康のためにほんの少し元気を出してレスポアール・町民図書館へ出かけてみませんか。ピンクの制服のスタッフが紫陽花のような明るい笑顔で皆様をお迎えします。

久山町文化交流センター
センター長兼図書館長 太田隆晴