
7月17日の「海の日」は、海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う国民の祝日です。久山町は海には面していませんが、プールを舞台に、久山と水を愛す熱い心を持って活躍するシンクロナイズドスイミングのグループ「ウォーターボーイズ」がいます。
梅雨入りの後、なかなか降らなかった雨がようやく本格的に降りだした6月24日(土)の午後「ウォーターボーイズ」が秋の「祭りひさやま」に向けて練習を始めました。練習会場の久山中学校のプールには、雨の中にも拘らず、大勢の観客が集まりました。雨が降り少し肌寒い中での久しぶりの練習のせいか、いつもの切れの良い演技は見られませんでしたが、これからさらに練習を重ね秋の本番では素晴らしい演技を披露してくれるものと思います。
平成23年に「祭りひさやま」を盛り上げ、町の活性化に役立てようと消防団の若手有志により結成された「ウォーターボーイズ」ですが、その時点では、ほとんどのメンバーは水泳経験がなかったそうです。それでも消防団活動で培った気力、体力と仲間を思いやる団結力で技術と演技力を高め、隔年ごとの「祭りひさやま」では観客を大いに楽しませています。
是非「ウォーターボーイズ」の熱い思いの一端をご覧いただきたいと思います。
糟屋地区の町々は、人口150万人の福岡市に隣接しているため急激に人口を増やしています。久山町は同じく福岡市に隣接してはいますが、昭和45年に全町の97%を市街化調整区域に指定し「自然環境との共存」の町づくりを進め、開発と人口の増加を抑制しています。そのせいか外からの流入がほとんどない町と思われていますが、町には多くの新しい住民が様々な形で入ってきています。レスポアール久山の職員も16名中久山在住者が8名、そのうち生まれも育ちも久山町という職員は2名という状況です。
今年度の「祭りひさやま」のテーマは「ハンド・イン・ハンド(手に手をとって)」です。「すべての住民が手に手を取って学び合いながら暮らしやすい『久山町』にしていきましょう」という思いが込められています。「祭りひさやま」は、これまでも町民の生涯学習と連携・絆づくりに大きな役割を果たしてきました。今年度は「ウォーターボーイズ」の皆さんの心意気に学び、出演・出展の方々も見学の皆様も「ハンド・イン・ハンド」で例年に増してみんなが楽しめる祭りを目指したいと思います。

センター長兼図書館長 太田隆晴

2019年02月 節分
2019年01月 開館20周年
2018年12月 久山の歴史探訪
2018年11月 健康寿命と図書館
2018年10月 レスポアールと生涯学習
2018年09月 久山の魅力の発掘と発信
2018年08月 つながりの輪
2018年07月 子どもの願い地域の願い
2018年06月 紫陽花
2018年05月 国民の祝日
2018年04月 大切な人に本を贈ってみませんか
2018年03月 お客様(来館者)は「家族」です
2018年02月 不易流行
2018年01月 一年の計は元旦にあり
2017年12月 社会の健康
2017年11月 案山子
2017年10月 手に手をとって
2017年09月 図書館へ行こう
2017年08月 「山の日」に思う
2017年07月 ウォーターボーイズ
2017年06月 梅雨
2017年05月 鯉のぼり
2017年04月 情けは人の為ならず
2017年03月 寄り道
2017年02月 私たちの誓い
2017年01月 無財の七施
2016年12月 笑いは百薬の長
2016年11月 歳月人を待たず
2016年10月 あたりまえ
2016年09月 平和