寄り道
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日本の上空で北の寒い大気と南の温かい大気がせめぎ合っているのでしょうか、天候が急激に変わったり、寒い日と温かい日が交互に訪れる日々が続いています。ただ、寒暖の交代を繰り返しながらも、これから一日一日と温かくなっていくのだろうということを予感させます。3月5日は冬ごもりしていた虫たちが暖かさを感じて這い出して来るという「啓蟄」です。そして、昼と夜の長さがほぼ半分になる「春分」を3月20日に迎えます。受験生やその家族にとっては、まだまだ心休まることはないでしょうが、梅や桃そして桜の花に心浮き立つ季節でもあります。

「1月行く、2月逃げる、3月去る」といわれます。正月から年度末のこの時期は本当に月日の経つのが早く感じます。特に2月はひと月が28日と短いからなおさらです。ところで、どうして2月の月だけが中途半端な日数になっているのかについては意外と知らない人が多いようです。私も気にはなっていたのですが、これまでなんとなくそういうものなのだと思い込んでいました。若い頃は、暮らしや仕事に直接影響を及ぼしそうにないものに疑問を抱いても、とりあえず先に進む傾向がありました。最近年を取り、人生が残り少なくなってきたせいか小さな疑問に向き合うことに楽しさを感じるようになりました。今では、ちょっとした疑問ならインターネットで調べれば、おおよそのことが即座に分かるようになったことも影響しているのかもしれません。2月が短い理由を簡単に言うと、今日私たちが使っているのは16世紀末にイタリアで作られたグレゴリオ暦ですが、その昔この地方では、3月が年の初めだったそうです。そこで様々な経緯の結果として年末の2月で1年の長さを調整したのです。詳しくはどうぞご自分で調べてみてください。もっと面白いことをたくさん発見されることと思います。小さい頃から、寄り道はいけないことと教えられ育ったせいか、わきめもふらず頑張ることが美徳で、寄り道したり脇道にそれたりすることに少し後ろめたさを感じてきましたが、最近、寄り道は人生を豊かにしてくれる大切なものだと思うようになりました。

3月3日は桃の節句ひな祭りです。レスポアール久山のロビーでは、大小二組のお雛様の段飾りが皆様のお越しをお待ちしています。3月4日の午後1時からは、久山の小中学生10人が1年間かけて、町内の歴史について調べた結果を欅ホールで様々な資料をお見せしながら発表します。3月9日はお手持ちの写真をかわいくデコレーションして世界に一つのインテリア作品に仕上げるスクラップブッキング講座、3月20日の子ども映画上映会、3月31日のロビーコンサートと平成28年度の締めくくりの事業が続きます。

どうぞ、レスポアール久山に寄り道してあなたの人生を豊かにしてください。

久山町文化交流センター
センター長兼図書館長 太田隆晴