私たちの誓い
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1月20日大寒の日、久山は時折雪が舞い激しい風が吹く、寒くて凍えそうな一日でした。この日から2月3日の節分までが一年で一番寒い時期といわれ、翌2月4日の立春から徐々に春めいてまいります。まさに「冬来たりなば春遠からじ」です。この日雪の舞う中、十数組の乳幼児とお母さんたちに参加いただき「親子で楽しむ絵本読み聞かせ会」(主催:教育委員会・後援:町民図書館)がC&Cセンターで開催されました。ラジオ・テレビや舞台俳優として活躍する傍ら自ら絵本の翻訳や創作を行っている徳永玲子さんをお招きして、絵本の読み聞かせやお話をしていただきました。子どもたちもお母さんの腕に抱かれながら徳永さんの表情豊かなお話に熱心に耳を傾けていました。読書が子どもの成長・発達にとってとても大切な働きをすることは、いまさら論じるまでもありませんが、子どもが本好きになるためには、子どもを取り巻く環境や子どもへの働きかけが必要です。特に子どもの一番身近な存在である保護者のかかわりは重要です。町民図書館では子どもたちが読書を通して、多様な文化を理解し、想像力や生きる力を養い、感性豊かな相手の気持ちの分かる心優しい子どもに育つよう読み聞かせや家庭における読書習慣の定着化などの取り組みにさらに力を入れてまいります。

同じ日(日本時間では翌21日)世界中が注目する中、米国でトランプ大統領が誕生しました。新大統領は、就任後次々と新しい施策を発表していますが、それらのほとんどはアメリカの経済を全てに優先するという「アメリカ第一主義」です。これまでアメリカと経済や防衛面で密接に友好的な関係を築いてきた日本にとっても、今までと異なる新たな関係の構築が求められようとしています。さらに、この自国第一主義の施策は、ヨーロッパの国々をはじめ多くの国における自国の利益を最優先する勢力の伸長に力を貸し、それらの国々の政情に影響を及ぼすのではないかと危惧されています。二度の世界大戦の反省から生まれたEUの在り方にも大きな影響を与えそうです。自国第一主義同士がぶつかり合えばそこには紛争が生じかねません。人間関係に限らず様々な集団間において良好な関係を維持するためには相手への敬意と信頼を基にした相互理解と譲り合いが欠かせません。国と国の関係においても同じことが言えます。私たちは、日本国憲法においてその前文で次のように誓っています。

「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」

明日の日本を担う子どもたちにも、私たちの国は他国と協調を図りながら経済を含む様々な分野の発展をお互いに目指すという崇高な理想を掲げていることを知って欲しいと思います。

久山町文化交流センター
センター長兼図書館長 太田隆晴