新年のごあいさつ
干支_申

「新年明けましておめでとうございます。本年もレスポアール久山、久山町民図書館をよろしくお願い申し上げます。」

平成28年(2016年)が始まります。昭和31年(1956年)に、久原村と山田村が合併して久山町が誕生して、今年で丁度60年、人間でいうと還暦になります。久山町の新しい一歩の始まりの年です。レスポアール久山は平成11年7月に誕生していますので、今年で17歳、まさに青春真只中です。

本年2月6日(土)は、町民の皆様にお届けする文化芸術事業の一環として、劇団「風の子中部」による昔遊びやわらべ歌、影絵あそびや劇など子どもさん向けの楽しい公演会を、また、2月27日(土)には、懐かしい昭和の流行歌に耳を傾け、それぞれの「昭和」の思い出に浸るコンサートとして日本全国の市町村で好評を博している北海道歌旅座による「昭和ノスタルジアコンサート」を開催します。皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。

「さて今年の抱負は・・・」と書こうとしてあることに気付きました。一日一日を大切に生きたいとは思いますが、ある目標に向かってこの一年をこんな年にするんだといった強い思いが湧いてきにくくなっています。子ども時代に「新しい年」を迎える時、「もう幾つ寝るとお正月、お正月には・・・」と歌った待ち遠しさや、一つ年を取るんだといった誇らしさや高揚感を、年齢を重ねる中で失ってきていたようです。

一昔前「きんさん・ぎんさん」という100歳を超えてなお元気な双子の姉妹がいらっしゃいました。様々なTV番組にも出演する人気者でした。ある若い記者の「出演料などたくさん収入がおありのようですけど、なににお使いになりますか」という不躾な質問へ「老後のためにとって置く」と何ともウイットに富んだ答えで切り返した「きんさん・ぎんさん」の若さに驚いたことを思い出しました。「きんさん・ぎんさん」から見るとまだまだひよこの自分を振り返ると恥ずかしい思いがします。年寄は、長い人生で培った、若者にないたくさんの経験を持っています。それらの経験の中から紡ぎだされた知恵を若者に伝えるのは、年寄の役目でしょう。また、年寄が持てない、これからの長い未来に向かって意欲的に立ち向かうために、様々な準備を行うのは若者の特権であり、役割だと思います。

「青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ」サミュエル・ウルマンの「青春」という詩の冒頭の一節です。「年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増やすが情熱を失う時に精神はしぼむ。」今の私を叱咤するかのような言葉がちりばめられていました。

常に「希望(レスポアール)」を持ち続ける一年でありたいと思います。

久山町文化交流センター
センター長兼図書館長 太田隆晴